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1PPと3PPという二つの名前を覚えても、カメラを置ける位置が二つだけになるわけではない。ここでは視点の判定を使い、距離・高さ・向きを残して、他の人が同じ配置を作れる説明へ進む。
眼から後方へ、距離だけを変える
本人が机のカップに向いて立っているとする。カップと身体を固定し、眼の位置を基準にカメラを後方へ動かす。カメラの高さと向きは保つ。後方へ離す距離をd cmと書けば、d=0は眼の位置、d=120は眼から120cm後方、d=200は200cm後方になる。
眼の位置を基準に、後方への距離を変える

カップと身体は固定。後方へのカメラ距離だけを変える。
dはシステムで決める配置の値である。Debarbaの研究は頭部後方120cmという別の配置例を使う。この操作例は眼を基準にしており、0〜200cmという範囲も、原研究の実験範囲を再現したものではない。
配置ツールで距離を変えると、上から見た図の青い点が動く。この点は設定した視点位置を表す。図は身体とカップを外から見た配置で、カメラに映る画像そのものではない。手元がどう見えるかを比較するには、その位置から作った画像も必要になる。
二つの名前に加え、連続した位置を扱う
視点の連続体(perspective continuum)は、カメラ位置などを連続的に変えながら視点と体験を捉える見方だ。カメラを少しずつ離せば、眼の位置から身体の直後、さらに遠い位置へ移せる。講義p37は、HoppeらのCHI 2022研究を、この考え方の入口として紹介する。
同じ「3PP」でも、身体のすぐ後ろと、遠く上方から見下ろす配置では得られる情報が違う。このため、実験を説明するときは分類名だけでは足りない。著者所属機関の研究概要も、視点の連続体を扱っている。
配置が滑らかに変わっても、感じ方の変化は測る
dを2倍にしたら身体所有感が半分になる、という関係は、配置の式からは出てこない。距離は装置の設定、身体所有感は本人の回答で測る量だからだ。同じように、カメラが連続的に動くことから、全員の感じ方が同じ境界で1PPから3PPへ切り替わるとも決められない。
再現のためには、身体を基準にした距離と方向に加えて、カメラの高さ、向き、見える範囲である視野を記録する。身体を表示するか、利用者の動作をどう反映するかも、体験の条件になる。配置を明確にすることと、その配置で起きた感覚を測定することを分ける。
不十分な記録を補う
自作の理解確認: 実験記録には「3PP、距離120cm」とだけある。同じ条件を作るには何を追加で尋ねる? また、この距離から所有感の得点を計算できるか説明しよう。
解答と根拠
120cmをどこからどちらへ測るか、カメラの高さ・向き・視野、身体の表示と動作反映を尋ねる。たとえば眼の位置から後方120cmなのか、頭の上方120cmなのかで配置は違う。所有感は本人に別に測る量なので、配置の距離から得点を計算できない。
根拠:第2回 PDF p37 出典の詳細
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