平均差を求め、結果から言える範囲を決める
自作演習 / 先に仕組みを読む
解説付きの例題
問題: 同じ参加者が1PPと3PPで同じボール課題を行った。球が現れてから対処動作を始めるまでの反応時間平均は、1PPが1.2秒、3PPが0.8秒。対処数には明確な差を認めなかった。反応時間の平均差を求め、「3PPは総合的に優れる」と結論できるか説明せよ。平均差の統計的な有意性は与えられていない。
求めるもの: 平均反応時間の差と、その結果が答える問いの範囲。
使う式: 平均差=1PPの平均反応時間−3PPの平均反応時間。二つは同じ区間を秒で測るので、引き算で差を求められる。
途中式:
- 1.2−0.8=0.4秒。平均では3PPが0.4秒短い。
- 同じ反応の測定区間なら、短いほうが早く反応したことになる。
- ただし、個人ごとのばらつきや検定結果は与えられていない。統計的に明確な差を示したとは判断しない。
- 対処数の改善は示していない。身体所有感や別の課題についてもデータがない。
最終答え: 平均差は0.4秒。3PPの総合的な優位は結論できない。
答案文: この仮定データでは、3PPの平均反応時間が1PPより0.4秒短い。有意性は未確定で、対処数の改善も示していない。身体所有感や別の課題を測った情報もないため、総合的に優れるとは結論できない。
確認する採点語: 0.4秒/同じ測定区間/平均と有意性の区別/別指標への一般化を避ける。実際の試験の配点は不明。
ヒント付きで解く
問題: 別の自作データで、同じ迷路の開始からゴールまでの所要時間平均は1PPが24秒、3PPが30秒だった。どちらが平均で何秒速いか求めよ。「その視点の身体所有感も高かった」と報告できるか。有意性は未提供である。
ヒント: 完了条件をそろえた所要時間は、小さいほうが速い。差は長い時間から短い時間を引く。
答えと理由を確認する
解答と理由: 30−24=6秒で、平均では1PPが6秒速い。有意性は未確定。身体所有感への回答は与えられていないため、その高さは判断できない。迷路の成績と身体への感じ方を分ける。
自力で解く
問題: 身体所有感への同意を1〜5の5段階で尋ねた自作データで、平均は1PPが4.7、3PPが4.6。明確な差を認めなかったとする。ここから「どんな視点でも身体所有感は同じ」と言えるか。尺度の上限に関する注意と、それを確かめるために見る情報を答えよ。
答えと理由を確認する
解答と理由: この条件と尺度では差を示せなかったのであり、すべての条件で同一とは言えない。上限5に近く、差を表す余地が小さい天井効果の可能性に注意する。ただし平均だけでは、個々の回答が5に集中したか分からない。回答分布、参加者数、条件や検定結果を確認する。
つまずき
平均の大小は、統計的に明確な差を示したかとは別。「時間が短い」と述べるときは、反応時間なのか全課題の所要時間なのかも残す。同じ秒でも、別の測定区間を一つの成績にまとめない。
根拠:第2回 PDF p17・24・25・41 出典の詳細
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