視点を比べる条件をそろえ、目的に合う測定を選ぶ
自作演習 / 先に仕組みを読む
解説付きの例題
問題: VRで木の台へ進む課題を使う。条件Aは1PPで、自分の動作をアバターへ反映し、見える台と実物の台が対応する。条件Bは3PPで、他人の記録動作を再生し、実物の台を使わない。身体所有感に差があったとき、「視点だけの効果」と呼べるか。視点を比べる設計へ修正せよ。
求めるもの: 同時に変わった条件の列挙と、比較条件・測定のそろえ方。
使う考え方: 視点の効果を調べるなら、それ以外の動作や接触の対応をそろえて比較する。複数の条件を調べるなら、それぞれの組合せを分ける。
考える手順:
- AからBで変わるのは、カメラの視点、アバターへの動作反映、実物の台による触覚の対応である。
- 身体への対応も変わるので、所有感の差が視点だけから生じたとは判断できない。
- まず、両視点で自分の動作反映と実物の台との対応を使うようにそろえる。課題・装置・移動方法もそろえる。
- 同じ所有感の質問を使い、体験順を偏らせない。感覚一致の効果も調べたいなら、1PPと3PPのそれぞれに一致あり/なしを設け、同じ対応条件内で視点を比較する。
最終答え: 視点だけの効果とは呼べない。動作と触覚の対応条件をそろえた1PP/3PPを比較する。
答案文: AとBでは視点に加えて、動作の制御と触覚の対応も変わる。所有感の差を視点だけへ帰属できないため、両視点で同じ動作反映と台の対応を使い、課題、測定項目、体験順の扱いをそろえる。
確認する採点語: 同時に変わった条件/同じ対応条件内の比較/同じ指標/順序への配慮。これは学習用の確認点で、実際の採点基準ではない。
ヒント付きで解く
問題: 全員が1PPを先に、3PPを後に体験し、同じ迷路を進む時間を比べた。3PPが短かったとき、視点以外に考えられる説明を挙げ、順序の偏りを抑える設計を提案せよ。
ヒント: 二回目は初めての道ではない。
答えと理由を確認する
解答と理由: 練習や道順の記憶で二回目が速くなった可能性がある。参加者間で体験順を入れ替える、または無作為化する。順序への配慮は偏りを抑える工夫で、すべての要因を排除した証明ではない。
自力で解く
問題: 工場の3PP訓練を評価したい。目的は「手順を身に付け、訓練後も実機で正しく実行できること」。プレゼンスの質問だけで1PPとの優劣を決められるか。追加する評価を、訓練直後・時間を置いた後・実機の三つの場面で提案し、そろえる条件も挙げよ。
答えと理由を確認する
解答と理由: プレゼンスは環境にいる感覚を測り、技能を直接測らない。訓練直後は手順の誤りや成功率・実行時間を訓練前と比較する。時間を置いて同じ測定を行い、保持を調べる。実機でも正しく行えるかを測り、訓練からの移行を調べる。課題、練習量、説明、操作方法、体験順をそろえる。酔いや負担も成績とは別に評価する。
つまずき
カメラの距離や所有感の高さから、訓練の成功率は計算できない。目的、変える条件、そろえる条件、測る指標を一組として書き、結果を測った場面の範囲で報告しよう。
根拠:第2回 PDF p15・27・30・31・32・34・35・39・40・41 出典の詳細
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